【感想】いろいろ
絶叫のような最終話の感想から数日経って落ち着いてきましたこんにちは。
今回もネタバレありなので未読の方はご注意くださいませ。
また思いついたことをつらつらとまとめておきます。
この作品は、疑問を提示すること・その人が持つ観念を炙り出させることに長けているんだなということを感じています。
①自由を求めた人物が他人に干渉する矛盾
最終話で、主人公が決めたシナリオどおりに進めるために、干渉していたことが明らかになりました。
(brtrさんが食べられると困るから…のところ)
提示されたのはこのシーンだったけど、他にも同じようなことが行われていたと考えてよさそう。
同じように、主人公により記憶を消す操作が行われていたということ。
後で取り戻すという仕組みではあったけど、いったん消したことは事実。
これらは、自由を求めてきた主人公が一番嫌がることであるはず(だよね?)なのに、自分の目的のためならほかの人にやってしまうのはいいのか??
「みんなを救うため」という大義の元に実行したんだろうけど、、割り切ってやったということなんだろうか??
(読み返せてないので違ってたらすみません)
記憶を消されたことにより、本来持っていたものとは違う選択をすることになっていたら。自分の意思なんて存在しないなら、それって奴隷なのでは…??
②命について
前回の吐き出し感想にも書いたけど、命がある、生きていることは幸せなのか?本当にそうと言えるのか?
余命幾ばくも無い、命が尽きそうで「生きたい」と願う人にとっては、命があるのは素晴らしいこと。それは絶対に間違いない。
けど、生きているのが苦しい、しんどい状況の人にとってもそれは同じなのか?
ナイーブなことを書いているので、気分が悪くなったらスルーしてください。
やっぱりリが生き残ったことを良かったねと心から言えないなぁという気持ちに
なっていて。 (あの車いすに自走用の器具がないので、自分ではこげないんじゃないかとか。どうなんだろうね。)
一見ハッピーエンドテイストだけど本当にそうかな?という演出だと思っているので、いさぴ的にはハッピーエンドの気持ちで生き残らせてないんじゃないかなぁと思っています。真相はしらん。
リの大切な人はみんな亡くなってるし、兵団も解散だし、もう戦う目的もないし、体も動かないし、生きてる方がつらいんでは?と思っているので、そういう思考回路で考えるとハッピーエンドではないよねと。
「生きて欲しい」も「解放してあげたい」もエゴだから、どっちが正解というわけではないんだけど。
読者個人個人が何を幸せと捉えるかによって、リの最後の場面の感想は大きく分かれるなと思いました。
「あなたにとって、生きることは幸せですか?ただ命があればいいですか?どう生きられたら幸せだと思えますか?」という疑問を提示されているように感じています。
③血筋について
あっかーまんの血筋は多分絶えるんでしょうね。
二人以外に誰かいればそちらで残る可能性はあるけど。
ちょっともったいないなぁと思ってしまった自分がいるんだけど、
じゃ血筋のために子供を作るのか?という疑問がわいてきてね。
自分が同じことしろって言われたら絶対イヤですよ。なのに、二人にはそうしろって言ってるのか?と恐ろしくなってしまい。
例の「わたしがこどもを作るのはどう?」もね、、めちゃくちゃナイーブなところ。。
④同性・異性の別
えるりとか、ゆみひすとか、同性同士の強いつながりについての反応が人によって全然違うんだよね。。男同士はやだけど女性同士ならまだいいとか。逆もあるのかな。
白夜での選択は、エを地獄に呼び戻せない、解放してあげたいという気持ちが描かれているのに、そこをスルーして、ミンが希望だからとかミンを選んだっていうバカ感想がいまだに出てくることに頭が痛い。(読解力を鍛えなおせ)
原作100回、ガイド100回読んでやり直し!!
あと、異性カプだから公式!っていう主張をする人たちは、この作品を読んだ上でそういう言葉を使う?
異性カプが好きです、はまだわかるよ。個人の好みの問題なので。
でも、じゃ仮にそのキャラクターが同性同士になったら好きじゃなくなるのかな?という素朴な疑問があります。
同性同士だったらカプじゃなくて友情にシフトさせるのかな?
そのカプが異性だから好きになったんじゃないよね?二人の関係性が好きなんだよね?そしたら性別は関係ないんじゃない?
と思うわけです。
まぁこういう考えの人はまだ異端というか少数派なんだろうな。
でも、確実に世界は変わってきてるから、将来的にはフジョシなんて言葉は駆逐されたらいいと思う。
異性愛が当たり前っていう時代は終わりつつあるよ。同性愛好きは隠れてろみたいな風潮もなくしたいね。
自分が好きなものを堂々と発信できる世界が欲しいな。
はーまだまだ考えさせられること出てくるんだろうな。
ゆっくり咀嚼します。